旧高根村(岐阜) 髭多山(1330m) 2019年5月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  4:27 林道−−4:40 西尾根に乗る(標高1050m)−−5:14 髭多山−−5:42 林道

場所岐阜県高山市(旧高根村)
年月日2019年5月26日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道脇に駐車余地あり
登山道の有無無し
籔の有無西尾根南斜面のみ灌木藪あり
危険個所の有無岩っぽい急傾斜箇所ありだが岩登りは不要
山頂の展望僅かに東が開ける
GPSトラックログ
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コメント西尾根を往復。西尾根下部の植林帯は藪っぽいが西尾根に乗れば藪は無く快適に歩ける。標高1220mを越えて傾斜がきつくなると岩っぽくなるが岩登りが必要なレベルではなく普通に歩けるし植生も多い。山頂は岩峰のてっぺんだが周囲は樹林に覆われて展望は悪い


北東側から見た髭多山


林道分岐のスペースに駐車 藪っぽい植林に突入
植林境界に目印あり 珍しく自然林の方が藪が薄い
標高1050m付近で西尾根に乗る 標高1120m付近
標高1140m付近。図太いワイヤー 旧高根市街地中心部
標高1170m付近。通常サイズのワイヤー 標高1190m付近。傾斜が出てくる
標高1200m付近 標高1210m付近から見た高根第二ダム
標高1230m付近。藪を右から巻く 標高1250m付近
標高1250m付近のイワカガミ 標高1250m付近のワイヤー
標高1260m付近。小ピークは右から巻くのが良い 小ピークから鞍部を見下ろす
標高1270m付近 標高1290m付近
標高1300m付近。岩っぽくなる 山頂直下
髭多山山頂 山頂は東が僅かに開けるのみ
山頂の境界標識 北に戻った場所に山頂標識
北から山頂を見ている 工事中の送電鉄塔
標高1120m付近 標高1030m付近
藪っぽい植林を林道へ下る


 髭多山は旧高根村中心部の真南に位置し、高根第一ダムのすぐ西側にある。等高線が混み合った箇所が多く、地形図を見た限りではヤバそうな雰囲気も感じられる。特にダムのある東側はそんな場所が多く、アプローチは西側の方が良さそうだ。ネット検索すると西側の建物マークがある付近から西尾根に乗って山頂を往復するのが一般的らしかった。一般的と言っても検索で引っかかった記録は少なく、ほとんど登られることが無いマイナーな山であった。なお、建物マークは廃校とのこと。

 立派な橋で飛騨川を越えて髭多山麓を巡る道路に入る。ネットの記録で廃校と書かれていた建物は、今は建設工事業者の資材置場&プレハブの飯場に変わっていた。ただし電波塔マークの携帯電話基地局は健在。飯場の先はダートに変わるが普通車でも問題なく走行できる路面状況。釣りか何かで頻繁に車が入っているのだろう。西尾根末端は目の前だが駐車可能な場所が無いので先に進み、地形図で林道が分岐する地点でやっと駐車余地が登場、ここに駐車。目の前の斜面は植林だがかなり藪っぽい。まだ木が若く十分に成長しておらず日差しが入って藪の元気があるからか。通常は植林の中は藪は無いのだが残念。

 藪が鬱陶しいので車の近くからではなく少し南に移動して藪が薄い箇所から植林へ入る。正確には植林と自然林の境界だが。時々ピンクリボンが下がっているが道は無い。周囲を見渡すといつもとは逆に自然林の中の方が地面付近の藪が格段に薄いことに気付き、進路を右寄りに切替て自然林の中へ。植林中は藪の他に間伐した木が転がったりして歩きにくかったのが、自然林に入ったとたんに格段に歩きやすくなった。自然林の中は獣道が縦横無尽に付いていて、できるだけ上に行くようなルートを繋げて進んでいく。獣道はトラバースするようなパターンが多く、尾根直上以外は真上に進むようなことはないので、斜め上に走るルートを細かくジグザグに繋ぐ。

 標高1050m肩から南西に落ちる顕著な尾根に出たら尾根上を登るが、ここも自然林で藪は皆無で快適に進めた。そして傾斜が緩んで1050m肩で西尾根に乗るが、ここも藪は皆無で歩きやすい尾根だ。西尾根には道は無くても使いやすいルートだ。

 標高1130m付近までは北側斜面は植林だったが、それ以上は背の低い密生状態の自然林に切り替わった。1140m付近では図太いワイヤーが尾根上の地面に延びていて、どうやら北側斜面は以前に伐採され、その後、植林ではなく自然に木が生えてきて今の姿になったようだ。帰ってからネットで髭多山の記録を読み直したら、確かに西尾根北斜面は広範囲で伐採した直後で展望がいい場所だった。それから10年以上が経過して自然林が戻りつつある。

 標高1220m付近から傾斜がきつくなる直前で幹が折れた倒木があり、その先は灌木の藪が濃いので尾根南側を巻いた。その先は岩混じりの急な尾根だが手を使うような傾斜ではないし、周囲は樹林に囲まれて見た目の高度感もそれほどないので危険とは感じられなかった。ここはイワカガミが目立つがほとんどは咲き終わり。でも咲き残りが少しあって目を楽しませてくれた。イワカガミを見たのは今シーズン初めてだった。

 標高1250m付近で岩っぽかった西尾根が北西向きの尾根に合流し、獣道に従って合流点より僅かに北側に巻いて北西尾根に乗った。地形図では読み取れないが標高1260mの肩地形は小さな岩峰があり、往路は素直に登ってしまったが右(南)から安全に巻くことが可能で、下りはそうした。まあ、登っても危険と言うほどではなかったし、岩峰経由のルートに目印が付いていた。

 1260m小鞍部から尾根がばらけて背の高い針葉樹に覆われた広い急な斜面を登っていく。藪が無いので自由に歩けるが目印が点在するのでそれに従った。

 傾斜が緩んで次の急なピークへの登りにかかる前に東方向にピークが見えた。どちらが山頂なのか確認するため地形図を広げたら東のピークは山頂ではなく1310m峰であった。よって目の前のピークが山頂であるが、見上げるとかなり岩っぽく安全に登れるルートがあるのかとちょっと心配になったが、尾根直上より東側に安全なルートが伸びていた。こちらには目印があるので分かるだろう。岩と言っても木があちこちに生えて苔に覆われ、あからさまな岩ではない。凸凹も多数あるので手掛かり足がかりには事欠かない。

 傾斜が緩むと山頂北端で、少し南に進んで頭上が開けた場所に鎮座する低い岩が真の山頂だった。岩峰のくせに周囲には立木が多く、展望は東に僅かに開けるのみ。しかも今は朝日で逆光でほとんど見えないのが残念。岩の周辺には山頂標識は見当たらなかったが太い天然?檜の幹に営林局の境界標識がかかっていた。帰りに気付いたが岩より北側の立木に文字がほとんど消えた木製の古い山頂標識があった。

 帰りはほぼ往路を戻ったが、標高1050m肩から先は北西に落ちる尾根に乗って車への最短コースへ。しかし往路でも分かっていたことだが、こちらの尾根の西側、つまり林道側は藪っぽい植林がずっと続き、尾根を外れて斜面を下るのは少し面倒だった。遠くなるが尾根末端まで出て林道を戻った方が良かったかもしれない。いや、ベストルートは標高1050m肩から南に落ちる尾根の末端まで林道を歩いて、その尾根を登ることだろう。おそらくこちらの尾根はずっと自然林でずっと藪が無いと思う。

 藪を突破して車に到着。ダニが付いていないかチェックして着替えを済ませた。まだ朝早い時間帯で涼しく、短時間で登れる山ならもう1山くらい行けそうだったが、今回準備した地形図は角助山、2つの石仏山、それに髭多山しかない。まさか角助山に登れないとは考えもしなかったのが甘かった。少々消化不良だが今回はこれで切り上げることにした。

 

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